本殿が小樽市指定歴史的建造物にも指定されている小樽市祝津にある恵美須神社へ、夏の終わり頃の8月後半に参拝に行ってきました。
境内からは海も見渡せる高台にあり、おたる水族館に行ったときにでも立ち寄って欲しい神社です。
恵美須神社の場所と参道
小樽駅方面から進んでくると茨木家中出張番屋という鰊御殿が見えてきます。
この茨木家中出張番屋の横から恵美須神社の参道があります。
鳥居が少し奥にあるので、車で来ていると見逃してしまうこともあるので注意して下さい。
左に見える建物が茨木家中出張番屋です。
割と新しく見える社号標が目印です。
鳥居の前には恵美須神社が小樽市指定歴史的建造物であることの案内板が設置されています。
- 建築年:文久3(1863年)
- 構造:木造
祝津海岸の段丘上にあり、本殿は覆堂に収められています。本殿の棟札に文久3年の建立とあります。
妻飾りに笈形付き太瓶束を設けるなど、この時期北海道で建築された一間社流造り神社本殿に共通する特色を持っています。
なお、拝殿、幣殿、覆堂は昭和3年(1928年)から5年(1930年)にかけて建築されたものです。
つまり恵美須神社として参拝できる本殿と思われる建物は、覆堂であり本殿そのものでは無いということがわかります。
第一鳥居は北海道では少し珍しい両部鳥居で朱塗りとなっています。
鳥居の社号額には縦書きで「恵美須神社」と記されていました。
鳥居をくぐると最初こそ階段があるものの、その後はまさに山道!
夏場は草が生い茂り、素足だと虫に刺されそうなのでサンダルで行くのは少し危険です。
秋になると枯れてくるのでまだ登りやすくなりますが、冬になると今度は除雪されていないため、そもそも行くことが困難です。
第一鳥居をくぐってから5分弱で第二鳥居が見えてきます。
恵美須神社の境内の様子
第二鳥居をくぐり境内へ
比較的新しく感じる石灯籠がありその奥に社殿が見えます。
厳密には覆堂と呼ばれる建物でこの中に小樽市指定歴史的建造物である本殿が傷まないように収められており、年に数度の例祭(大晦日や6月20日の例大祭)の時のみ開放されて中の本殿が見られるようになります。
社殿に向かって左側には手水舎もありましたが、手水鉢にはカバーがかけられ使えないようになっていました。
社殿の前には比較的小さめの狛犬様が鎮座しています。
社殿の右下あたりに小樽市指定歴史的建造物のプレートが取り付けられていました。
社殿に向かって左側には立派なヤマグワの木があります。
北海道の保護樹木として保存されています。また御神木にもなっています。
社殿に向かって右側にも大きな木がありしめ縄がついていたので、こちらも御神木として扱われているようです。
そして二拝二拍手一拝をしてお参りです。
そして社殿の前から振り返るとこんな景色が!
鳥居の奥に小樽祝津の海が広がります。
電線がちょっと邪魔ですが、絶景です!
鳥居の少し先から電線の無い方向を撮影
対岸に見える陸地は石狩市あたりです。
恵美須神社へ行こう!
恵美須神社の前の道を少し歩いたところが上記の写真です。
恵美須神社のある祝津地区は海が目の前に広がる観光スポットエリアです。
おたる水族館・小樽市鰊御殿・祝津パノラマ展望台等の観光スポットがあります。
是非、観光スポットだけでなく歴史ある恵美須神社へも参拝してくださいね。
以上、夏の終わりに小樽市指定歴史的建造物である恵美須神社へ参拝にいってきたというお話でした。
- 住所:〒047-0047 北海道小樽市祝津町3丁目161
- TEL:0134-22-2591
- 御朱印:なし
- 参拝可能時間:陽のあるうち(夜は非常に危険)
- 社務所受付時間:社務所なし
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