小樽最古の神社と言えば塩谷神社とされていますが、同時期に創建したとされる神社があることはご存知でしょうか?
それが忍路神社です。諸説あって、どちらが古いかはわかりませんが小樽市内で歴史を持つ神社としては1位2位を争っている神社です。
2019年の10月初旬に忍路神社に参拝に行ってきたので、その時の様子をお伝えします。
忍路は景観のいい場所
忍路ってどこにあるの?という人も多いと思いますし、そもそも何て読むの?と思う人も多い地名ですよね。
忍路と書いて「おしょろ」と読みます。
半島になっていて半島の中に忍路湾という岬に囲まれた湾があり、とても景観のいい場所です。
忍路湾から2~3分歩いたところに忍路神社は鎮座しています。
天気のいい日は忍路湾の防波堤に腰掛けて、ゆっくりと海を眺めていると本当に落ち着けます。
忍路神社の境内の様子
忍路湾に向かう途中にある忍路神社の鳥居と社号標。白い鳥居が印象的です。
社号標は古いままで「郷社」と刻まれています。
忍路神社の参道
10月前半に訪れましたが、参道には草が生え、あまり手入れされている印象はありませんでした。
参道の途中に手水鉢がありましたが、水道施設はなく置かれているだけです。
社殿へと向かう途中、10段程度の階段があり、その脇には1対の石灯籠と狛犬様が鎮座しています。
狛犬様が特徴的なので、是非見てください。
忍路神社の狛犬様は可愛い
特徴的なのは右側の狛犬様、子狛犬が足元にいますが、よく見る踏まれたようになっている子狛犬ではなく、玉に乗ってじゃれついているかのような構図になっています。
触ると安産とか子宝に恵まれそうな狛犬様です。実際に北海道神宮頓宮の狛犬様は同じように子狛犬が狛犬にじゃれついているようになっていることから安産や子宝にご利益があると言われています。
狛犬様にも一例をして社殿の前へ
忍路神社の拝殿
忍路神社の拝殿、注目して欲しいのはちょっと上のところです。
中央に龍の彫刻が施され、左右に阿吽の獅子の彫刻が施されています。
小樽から積丹にかけては龍神を崇める信仰があったようで、神社にはよく龍の彫刻や絵があります。
拝殿の前にはお賽銭箱はなく、穴が空いているので、ここから御賽銭を入れるようになっています。
参道は草が生えていましたが、鈴を見ると蜘蛛の巣もはってなくて、拝殿の周りは定期的に掃除がされているように思いました。
振り返ると歩いてきた参道がよく見えました。
閉鎖された忍路神社の社務所
拝殿に向かって右側に建物があります。
建物の奥に「忍路神社社務所」と書かれた看板がありましたが、戸の前に板が置かれ入れないようになっており、社務所としては機能していないようでした。
社務所に向かう途中、小樽市指定の保存樹があります。
御神木という訳ではなさそうですが、精霊が宿っている、そう感じさせる木となっています。
他にも上記写真のような小屋が境内に2つありました。
なお忍路神社には御朱印は無いようです。ただし歴史ある神社で以前は神職の方もいたと思うので御朱印そのものはあっても書ける人がいないのかもしれません。
忍路神社の忠魂碑と本殿
小屋の横に階段があり上がれるようになっています。
階段はかなり荒れていて上るのは少し危険でしたが、上がってみました。
石で組まれた台座に乗って、その上に忠魂碑があります。
昭和57年(1982年)に建てられたようですが詳細は不明です。一般的に忠魂碑は日清戦争や日露戦争で戦死した方の慰霊碑なので、恐らく日露戦争に関するものだとは思います。
忠魂碑の場所から左側を見ると人が通っている跡があり、少し左側に移動して上を見上げるとお社が見えます。
こちらの階段もかなり傷んでいるので危険ですが、上ってみました。
恐らくですが1986年(昭和61年)築100年近くと言われる本殿を原型のまま再建するという社史があるので、これが本殿だと思われます。
かなりの高台にあります。
本殿の前から下を見るとかなり上ってきたことがわかります。
本殿前の階段を降りてきて拝殿を見ると、拝殿には本殿がある作りのように見えますが、幣殿(神様への供物を捧げる場所)だと思われます。
歴史ある忍路神社、可愛い狛犬様もいるので、是非参拝に訪れてみてはいかがでしょうか?
以上、可愛い狛犬様がいる初秋の忍路神社へ参拝にいってきたというお話でした。
- 住所:〒048-2561 北海道小樽市忍路1丁目416
- TEL:0134-26-1025
- 御朱印:なし
- 参拝可能時間:24時間(夜は危険)
- 社務所受付時間:閉鎖
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