南小樽駅と小樽の人気観光スポット「メルヘン交差点」の中間近くにある末広稲荷神社へ、2019年10月の初旬に参拝に行ってきました。
南小樽駅の裏口から出ると数分でたどり着く神社なので、南小樽駅から小樽堺町通りに行く方は是非、参拝していって欲しい神社です。
南小樽駅の裏口
南小樽駅は小樽駅の隣の駅ですが、小樽堺町通りの最寄り駅であり、住吉神社の最寄り駅ということもあり、割と多くの観光客が利用する駅です。
ただ裏口があることは地元の方以外にはあまり知られていません。
改札を出て券売機の横にドアがあります。
ドアの中に入っていくと階段があり裏口へと抜けられます。
裏口から出たところが上記の写真です。
右側のブロック塀に隠れていますが、ブロック塀の先に道があり、その道を進んでいくと末広稲荷神社にたどり着きます。
末広稲荷神社の様子
南小樽駅からではなく、小樽堺町通りのメルヘン交差点から入船通りを内陸側に歩いてくると函館本線の手前に赤い神社があるのがわかります。
この神社が「末広稲荷神社」です。
鉄柵が設けられていますが、普段は開放されています。
お供え物を置いていくことで困ることもあるということが説明されていました。
由緒書もあります。
末広稲荷は、小樽の有名な侠客であった末広こと鈴木吉五郎が明治十七年三月十日京都伏見稲荷の分霊を請い奉祀したもので、正一位稲荷大神霊の額が今も社内に存する。
祭神は五穀を司り衣食住を安定する保食神(うけもちのかみ)である。
吉五郎は小樽最初の私設消防組の創始者であり、また芝居小屋の末広座や末広見番を興すなど社会公共につくしたが、明治二十年代の頃はこの稲荷社は陸橋下筋向い末広座に相対し、花柳会の信仰と相まって、界隈一帯参詣人の列をなし殷盛を極めたと云はれる。
吉五郎のあと大畑五郎次・大畑よし継承して祭祀を絶やさなかったが、よしの死後は入船町の有志が保存会をつくって維持管理に当り今日に及んで居る。
茲に九十二年に亘る末広稲荷の由来を誌ると共に永く当町文化財としての銘とする
昭和五十年八月吉日
入船町会長 渡辺悌之助 識
由緒書にはこのように書かれていますが、矛盾点もあります。
京都伏見稲荷の分霊を請い奉祀したのならば、保食神(うけもちのかみ)ではなく宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)と記載すべきなんですけどね。
と細かいことはおいといて
鉄柵の中には両脇に石灯籠が並びます。
そして2つ目の鳥居には社号額が取り付けられています。
神社名ではなく「奉納 正一位稲荷大明神」と刻まれています。かなり老朽化しているためか、金網で保護されていました。
社殿の前には向かいあってお稲荷様が鎮座していました。
手水鉢が置かれていて、その上に水道があります。
きちんと水が出るようになっていました。
社殿も社号額がかかり「奉納 正一位稲荷大明神」と刻まれていました。
社殿には鈴もついています。
賽銭箱はありませんが、扉に上記写真のように御賽銭入れが取り付けられており、この中へ御賽銭を入れるようになっています。
二拝二拍手一拝をして参拝しましょう。
函館本線のすぐ横にある末広稲荷神社へ行こう
末広稲荷神社のすぐ横には、小樽駅へと続く函館本線が走っています。
高架線下のレンガ作りの橋桁は蔦が絡まり雰囲気がありました。
高架線下から見る末広稲荷神社、この先には人気のメルヘン交差点・小樽堺町通りがあります。
堺町通りに行くのであれば是非、末広稲荷神社にも立ち寄ってくださいね。
もっとも秋でも夏でも草木が神社内にほとんど無いので季節感はあまり無いかもしれません。冬になればまた別ですが。
以上、秋の末広稲荷神社へ参拝にいってきたという参拝レポートでした。
- 住所:〒047-0021 北海道小樽市入船1丁目3−10
- TEL:なし
- 御朱印:なし
- 参拝可能時間:24時間(夜は出来ない可能もあり)
- 社務所受付時間:社務所なし
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